スポーツ外傷・障害
外傷と障害の違い
スポーツ障害
スポーツで反復して行われる動作によって、一部分に負荷が集中して痛みが出る症状です。
スポーツ外傷
スポーツの際に転倒や衝突などの外力が加わった際におこってしまう症状をこのように呼びます。
※ただ、外傷と障害は合わさって起こる事が多いので、一概に切り離して考える事はできません。
オスグッド病
膝下の脛骨(大腿四頭筋付着部)での隆起、剥離が起きている状態を指します。小中学生に発症しやすく、成長痛と間違いしがちですが、膝の皿の下4〜6cm程度のところに、盛り上がりが出てくるので判別は容易です。主に膝の屈伸のジャンプやボールを蹴る等(バレー・バスケット・サッカー・陸上競技)によって引き起こされることの多い障害です。症状として痛みと腫れを伴います。正しい運動方法等を行い、膝への負担を和らげるように心掛けましょう。
野球肘
肘の靭帯に炎症が起きている状態を指します。
10歳〜16歳ごろに発症しやすく、痛む場所によって微妙に症状が違いますが、投球フォームが肘に負担をかけている可能性が高いです。
無理をすると靭帯の切断やひじ関節の変形にも繋がります。
アイシングやストレッチ、テーピング等適切な治療が必要です。
脱臼
主に肩がなりやすく、関節が外れている状態を指します。
症状として強い痛みがあり、動かす事も出来なくなります。
関節を本来の場所に戻してあげる必要があり、正しい戻し方を行わないと、強い痛みや後遺症にも繋がるので注意が必要です。
捻挫(ねんざ)
主に足首がなりやすく、着地の際などに不自然にひねることによって靭帯が伸びて損傷してしまう事を指します。症状として痛み・腫れなどがあり、時間と共に痛みが強くなることがあるので、直後の応急処置が大切になります。また正しい治療を行わないと、再発がしやすく、パフォーマンスの低下にも繋がってしまいます。
応急処置方法
スポーツ障害・外傷になってしまった場合、早めに専門家に見てもらう必要がありますが、来院までに時間を要する時等に有効な応急処置もございます。適切な応急処置をすることによって、完治までの期間を短縮できるので必要に応じて行うようにしましょう。
RICE処置と言う方法があります。
Rest.(安静) Ice(冷却) Compression(圧迫) Elevation(上げる)
この4つの方法を併用して行う事で、障害・外傷の影響を最小限に抑える事が出来ます。
- Rest. 安静
- 患部に負担が掛からないように、動かさず楽な姿勢にしてあげてください。
- Ice 冷却
- 患部をしっかり冷やして、痛み・炎症・内出血を防ぎます。凍傷に気を付けて行ってください。
- Compression 圧迫
- 圧迫することによって、出血や腫れを防ぎます。圧迫を行う部分から心臓に遠い場所の壊死に気を付けてください。
- Elevation 上げる
- 患部を心臓よりも高い位置に上げることによって、内出血を防ぎます。
強く痛むようであれば無理はしないでください。